一人ひとりがちがうのは あたり前
おなじなのは 命の重さ
これは地元小学生T・Rさんの人権標語コンクールの表彰式で発表なった標語の一つである。
素晴らしいですね、正に言い得て妙が有る。
新潟地方法務局新発田支局、新発田人権擁護委員協議会が今年応募した、中学生人権作文発表・人権標語コンクール表彰式を見ていて、中学生の作文発表を聞いて感心しました。
壇上に上がる姿、朗読の声、内容がしっかりしているのです。
この若い方々の感性の鋭さ、追求心には感激しました。
3名の方の作品が選ばれたのですが、1名の方が欠席でしたが、ロビーでその方の作文も拝見いたしましたが、最後まで引きつけられる文面で素晴らしい。
市長が挨拶でこの活動が始まって今年で20年目と、小、中学校の生徒にも人権の啓蒙と云う事なのだろう。
選ばれた標語発表は壇上に並んだ作者が朗読し、それに手話を話す小学生がその内容を会場に伝える。
こんなに手話を勉強した子供たちがいるのかと感心しましたし、人の為にガンバルと云う心をそだてた手話教室が我が町にある事が素晴らしいです。
しかし、人権の啓発を願おうと始められた法務省の委託事業だが、頂いたパンフやプログラムに粗品があっても、標語の書かれたコピーがないのです。
受付の係の方に、感心した内容が多いので、何処かに標語の印刷物でも有るのかと聞けば、そんなものは無いとの事。
せっかくのキャチフレーズ、多くの人々に広めようと云うスローガン。人の目に触れてこそ、何ぼの物だろうが、その努力が無い。
ただ表彰式は行いましただけでは、標語の良さは世間には伝わらないだろう。何のための標語募集だったのか?それが残念です。
私が若い頃、こんな事が有りました。郷土の歴史編さんが始まり、その成果が発表になり昔の様子が研究者の尽力で、より詳しく地域の事柄がわかり昔の地図も復元されました。
城下町は生業を地域名とした地域も多く、我が町も紺屋町「染物の商い」桶町(おけちょう)「木を材料にして器物を製作し商い」などの、製造を商いとする店屋や職人が住んでいました。
その流れで、女郎、遊郭の地域を〇〇と表記すると「差別ダァー」の声が地域を利用して上がり、郷土の歴史編さんの発表が大きく出来なかったのです。
今の時代それを生業に生活している人など、その地域にいる訳もないが、大きな看板を上げ「人権侵害ダァー」と騒ぎたてるのです。
人権の侵害とは、人に指差され、あらぬ中傷、誹謗を受ける事ですが、自ら騒ぎ立てる?その地域が昔こうだったと、住宅街を見ても若い人たちは誰一人知りません。風化された過去の歴史です。それをガナリ立てる?
ちょとオカシイですネ。
しかし、人権問題は多義に渡る。初めてフェスティバルに昨日参加してみて、良い勉強になりました。
と、いうのは、生物学者、池田清彦さんと清美さんの講演会と親子対談「多様性を尊重する社会~セクシャル・マイノリティと家族」があったからです。
池田さん親子の対談が、私は美男子の息子さんだと思ったが、お父さんの話を聞くと、実は女性なのだそうだ。
話を聞かなければ男性で通るでしょうそれぐらの方です。お互いのお話を聞いても不都合さはありません。
兄が2人いるそうだが、3歳の時、初めて女の子が生まれた池田家には待望の女の子。スカートをはく様に、親は勧めるのだが清美さんはガンとして受け付けない。お兄さんのお下がりを着るのだそうだ。「親は経済的に助かったでしょう」と清美さんの弁。
そんなエピソードから始まって、それから思春期やら葛藤が始まる訳で、それをどう対処してきたか?問題の個所を頭文字を取ってLGBTと説明されていました。
生物学のお父さんの話では、人間のDNAは99%が黒人でも白人でも違いは無いそうだ。 何処が違うのか?人間の脳には「前頭葉」「頭頂葉」「側頭葉」「後頭葉」と云う大脳がある。それと小脳、脳幹と説明されるのだが、最近分かって来た事で脳の中には〇◇■△★とかと云うヴイが有り、(何か漢字で書かれたのだが忘れてしまいました)それが大きいと女性らしく、それが小さいと男性らしい行動と考え方が、身体のつくりに関係なく出て来るのだという。
本来、身体のつくりとヴイは、多くは関連しているのだろうが、1.7%位の方に、脳のつくりと身体のつくりが違う表れ方があり、それがまた、ヴイの大きさが中くらいの方もいる訳で、生きた環境もそうだろうが、身体のつくりと脳のつくりは人それぞれで、全ての人が同じ形と云う訳でなく、簡単におまえオカシイとか言えないのである。
TVのバラティを見れば色んな出演者がいて、キャラクターを作っているのかと思っていたが、色々な脳のつくりの人が居て、百羽一かけらには出来ないと云う事です。
そんな話を聞けば思い当たる節がある。この活動が正しく認識され、広く人々に認識される事を望まずにはいられない。
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